~この町を消費する住民ではなく、未来へ受け継ぐ責任~
学園町憲章には、「運用の仕方」も同様に制定されているのをご存じでしょうか?
5月24日に開催された学園町自治会定期総会において、「学園町憲章の運用の仕方」の一部改定が承認されました。学園町憲章が制定されてから18年が経過しました。この間、自治会運営委員会では多くの土地売買や建築計画に関わってきました。その中で課題と感じたことがあります。それは、理念を掲げるだけでは学園町憲章は実現できないということです。
そこで今回、2022年に実施した住民アンケートの結果と、運営委員が実際に土地売買や建築計画に携わってきた経験を踏まえ、「学園町憲章の運用の仕方」を見直しました。
今回の主な改定
① 土地を売却する際の地権者の役割を明確にしました
2023年に実施した「学園町憲章に関するアンケート」では、
「土地を売却する際には、既存樹木を可能な限り残し、生垣などの緑を残す配慮を開発条件に付帯する」の項目について、回答者の68%(n=430)が「必要」と回答しました。
この結果を踏まえ、土地を売却する際には、不動産業者や購入希望者、関係事業者に対して、「学園町憲章」の存在と理念を伝えるよう努めることを明記しました。
土地が売却されると、多くの場合、それまでの樹木や生垣が伐採され、街並みが大きく変化しています。
学園町の価値を次の世代へ引き継ぐためには、土地を手放す地権者が最初のバトンを渡す役割を担うことが大切だと考えています。
②説明の対象に「施主」を追加しました
これまで自治会は、不動産会社や建設会社へ学園町の理念を説明してきました。
しかし、実際にこの町に住まわれる施主の方とお会いできるのは、建築計画がほぼ決まってからというケースが少なくありません。
その理由の一つは、運用の対象に「施主」が明記されていなかったことです。
家づくりの最終的な判断をされるのは施主です。
だからこそ、建築計画の早い段階で学園町の理念をご理解いただき、この町をともに育てていただくことが重要であると考えました。
③チェックリストを導入しました
近年、土地購入前から学園町憲章についてお問い合わせをいただく機会が増えています。
一方で、学園町憲章は理念を示したものであるため、初めてご覧になる方には内容が分かりにくいという声もありました。そこで、学園町憲章をより具体的にご理解いただけるよう、チェックリスト(質問状)を作成しました。
チェックリストは自治会ホームページからダウンロードできるようにし、建築計画の初期段階からご確認いただけるようになります。
自治会としても、チェックリストをもとに対話を重ねながら、学園町の理念を共有し、より良いまちづくりを進めてまいります。
なぜ運用を見直したのでしょうか
緑豊かな住環境を守り、次の世代へ引き継ぐという考え方を、住民だけでなく、不動産会社、建設会社、施主など、学園町に関わるすべての方々と共有することを目的として、運用を見直しました。
住宅メーカーや建設会社には、それぞれの役割があります。
しかし、その土地や建物は、これから何十年にもわたり住み続ける施主の大切な資産であり、同時に学園町の景観や住環境を形づくる一部でもあります。
そのため、事業者だけではなく、施主の皆様にも直接この町の理念をお伝えし、ご理解いただくことが必要であると考えました。
学園町を選んでいただくということは、この町の理念もあわせて選んでいただくということです。
新たにこの町に家を建て、暮らし始めるということは、学園町の理念を受け継ぎ、これからの学園町をともに担っていただく住民の一人になっていただくということでもあります。
おわりに
学園町憲章は、時代が変わっても守り続ける理念です。
一方で、その理念を実現する方法は、社会や住環境の変化に合わせて見直していく必要があります。
今回の運用の見直しは、その第一歩です。私たちは、この町を消費する住民ではなく、未来へ受け継ぐ責任を担う住民でありたい。
この思いは、住民の皆様、新たに学園町に住まわれる皆様、そして学園町に関わるすべての方々が、この理念を共有し、それぞれの立場でできることを積み重ねていくことで、初めて実現できるものです。
100年後の学園町も、「住んでよかった」と誇れる町であるために。
皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。